360°パノラマ写真が撮影できるピンホールカメラを作製するため、試作機をつくり撮影をして、その画像から問題点・改良点を検討することとしました。 |
大きさ:幅255×高さ90×奥行125 |
焦点距離:100mm |
ピンホール直径:0.36mm |
撮影領域:56×450mm |
F値:F280 |
露光時間:120〜240秒位 |
シャッター開放 | 背面 | |
底部 | 三脚装着 | |
背面の穴に棒を差し込み、棒の先をもって本体を回転させます。 | ||
内部構造 | ||
左の円盤は軸がカメラの外に出ていて、三脚に固定されています。 円盤の周りにはやわらかいゴムの板が貼り付けられています。 カメラを回転させると、左の円盤の周りを右側の円盤が回るようになっています。 |
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右の円盤にはフィルムを巻きつける円筒状の容器が固定されています。 | ||
ブローニーフィルムを暗室内で装着します。 |
テスト撮影 | ||
全体的には360°撮影されていますが、下記の拡大した写真をみるとわかるように、いくつかの問題点がみられます | ||
パノラマ写真の一部を拡大 | ||
問題点 | 原因 | 改良点 | ||
縦に濃淡の筋が入っている |
カメラの回転を手動で行ったので回転速度が均一でない | カメラの回転をスムーズに回転させる |
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左の写真では梯子、右の写真では自転車がぶれている | スリットの幅(5mm)が広い |
スリットの幅を0.3〜0.5mm程度にする |
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スリットの幅を0.3〜0.5mmにすると、露光時間の関係からカメラを360°回転させるのに30〜60分にしなければなりません。このためカメラを回転させるために動力が必要となります。動力を使ってカメラを回転させれば、回転速度も安定させることができます。 |