ピンホールの開け方

Pinhole



ピンホールの素材としてよく使われているものとしては、アルミ缶が使われていますが、厚みがあるためピンホールを開けてからヤスリがけをして薄くする必要があります。アルミ箔は、厚さが0.012〜0.015mmですのでピンホールさえうまく開けられればヤスリがけをして薄くする必要がありません。しかし、真円(バリのない)を開けるのが多少難しいかもしれません。次にご紹介する方法をマスターすればバリのない真円を開けられます。また、銅箔(0.01mm)が手に入るようでしたら銅箔の方がはるかに開けやすいですので趣味のお店等で探して見てください。



ここでは、厚さ0.01mmの銅箔にピンホールの開ける方法をご紹介します。





ピンホールの開け方のビデオ
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ピンホールの開け方
1 適当な大きさ(5×5cm位)の銅箔(またはアルミ箔)を用意します。


2 軽く針を刺し、穴を開けます。


3 裏返して、出たバリを爪等でつぶします。


4 人差し指の第一関節に親指を当てるようにして銅箔をはさみます。

必ず片手で銅箔の隅を持ちます。このように持つと、針を刺したときに多少力が入っても銅箔がしなり、不用意に穴を大きくしてしまうことを防ぐことができます。


5 両手を密着させるようにして手のブレを防ぎます。

両手は作業台(机)等に置き、動かないようにした方が安定して作業できます。

銅箔を持った手と針を持った手が離れているとちょっとした動きでピンホールがダメになってしまうことがあります。


6 針先をピンホールに入れたら、針を回しピンホールの形を整えます。

穴が小さい場合は少し力を入れ針を回しながら大きくしていきます。
7 ある程度の穴が開いたら、ピンホール周辺のバリを紙やすり(2000番)で削り取ります。

銅箔を紙等の上でピンと張った状態で押さえ、紙やすりの端を使い削ります。

バリがあるときには多少の引っかかりがありますので、それがなくなるまで削ります。

片面が終わったら、裏返して同様にバリを削ります。


8 15倍ルーペで大きさ・形を確認しながら、ピンホールを仕上げていきます。

穴の大きさは、下の目盛付スライドグラスとルーペを使って測ります。



目盛付スライドグラス


スライドグラスの中央に0.1mm方眼が印刷されている。15倍ルーペを使えば、目盛の1/10(0.01mm)まで目測で測定できる。






  
目盛部分拡大
太く見える線が1mm幅で、その間に細い線で10等分されている。



銅箔 0.01mm

銅箔の場合は、アルミ箔より硬いのでつぶしたバリをサンドペーパー(2000番)で削り落とすことが可能です。

この銅箔は、千葉ニュータウンにあるジョイフル本田(ジョイフル2)で購入しました。池袋の東急ハンズでも売られています。



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