はじめに


ピンホールカメラの最適孔径は、牧野正恭氏により示された関係式により算出することができる。この関係式の真偽は確かめられていないものの、理論的に解像度に対して光の回折現象の影響を考慮した最適孔径の関係式である。その理論的なものとは別にして、実際の撮影時にどの程度の影響がでるものか検証してみることにしました。

関係式を完全に検証するためには、各感光体(種類・サイズ)に対して各焦点距離において、多くの孔径を用いての撮影が必要となると共に、撮影状況・現像処理の統一とその影響についての考慮もしなければならない。

ここでは、私が最もよく使用する焦点距離90mm、8×10inchのピンホールカメラについて検証することにします。