露出計

Exposure meter


ピンホールカメラで撮影する場合、カメラのF値が大きいので、露光時間が長くなり、普通のカメラ用の露出計では露光時間が直接表示されないものがほとんどです。大抵の方は別に早見表を作成したり、計算により求めたりしているようですが、私は、文字盤で直接露光時間が読み取れるようにして使用しています。


文字盤の書き込み方と露光時間の読み取り方を説明します。


なお、この文字盤の文字(露光時間)の書き方(位置)は計算通りではないと思います。私の経験に基づいて、良く撮影できたフィルムの情報から文字位置を決めています。もしかしたら、理論的な間違いがあるかもしれません。しかし、私は撮影時ISO100とISO400のフィルムで問題なく撮影できています。少なくとも露光時間の目安にはなると思います。


文字盤の露光時間の書き込み




@露出計の針に合わせる緑色の先の丸い針を一番右に来るようにします。

AEV値を「4.5」にあわせます。

BDIN、ISOの窓に「2」と書き込みます。これはカメラのF値「200」の意味です。隣の「4」は「400」の意味です。

C「f/」(赤い文字)の「4」のところに「×」となっていますが、「Tri X]の意味で「ISO400」のフィルム使用時に、その露光時間をさしています。

D「f/」(赤い文字)の「8」のところにちょっとかすれていますが「SS」となっていますが、「NEOPAN SS」の意味で「ISO100」のフィルム使用時に、その露光時間をさしています。

E「f/」(赤い文字)の「22」のところに「I」となっていますが、これは「印画紙」を使用したときの露光時間をさします。

F一番外側の露光時間の文字盤に文字盤と同じ幅で「8」「16」「32」「1m」・・・と書き込んでいきます。「8」は8秒、「16」は16秒、「32」は32秒、「1m」は1分を表します。


露光時間の読み方

下記の場合、露光時間はどのくらいになるのでしょう。


まず、使用するカメラのF値をセットします。ここでは、「F値200」のカメラを使用するとして、DIN・ISOの窓のところの数字を「2」にします。


そして、露出計の赤い針(明るさを示す)に緑の針を合わせます。


ISO400のフィルムを使用して撮影する場合は、「×」のところの示す露光時間「8秒」になります。


ISO100のフィルムを使用して撮影する場合は、「SS」のところの示す露光時間「32秒」になります。


このページをご覧になって作製された方で、露出不足や露出過多の状態になった場合には、目盛りの位置を少しずらして調節してください。



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