簡易8×10ズームピンホールカメラ


8×10インチのフィルムを使うとカメラ自体が大きくなり当然重くなります。もっと軽くて出来るだけ小さくということで作成してみました。カメラ本体の重量は964gです。また、ズーム出来ることも捨てがたく箱を二重構造にして引き出す形にしました。


大きさ:幅25×高さ31×奥行12.5cm

焦点距離:100〜170mmm

ピンホール直径:0.18〜0.30mm

撮影領域:20.3×25.4cm(8×10)

F値:F400〜700 (0.25mm時)

露光時間:20秒〜1時間位

画角:85〜115度(対角線)

本体重量;964g


内部が二重の構造になっていて内箱を70mm引き出すことが出来ます。

これにより焦点距離100〜170mmのズームすることが出来ます。

内箱を引き出すには左右に付けた溝に親指と人差し指を引っかけて押し出します。


フィルムフォルダーを装着したところ、きっちり作ってあるので装填するだけでフォルダーは押さえる必要はありません。(このカメラは、裏蓋が必要ない)逆さににても落ちません。


ピンホールを交換できるように改良しました。ピンホールは4×5インチフィルムピンホールカメラと共通で使用できます。


右が、ピンホールを開けたアルミ箔を貼った銅板です。

左は、ピンホールを挟んで固定するための板です。

ピンホールは0.18〜0.30mmまで7種類作成しました。


裏蓋はなくても撮影可能ですが作成しました。


裏蓋の中央部に4×5インチのフィルムフォルダーを装着出来るようにしました。

この裏蓋は、他の8×10インチフィルムを使用した2つのカメラにも装着可能です。

4×5インチフォルダー装着部のカバーを外したところ。

4×5インチのフィルムフォルダーを装着したところ。クイックロードのフォルダーも装着できます。

焦点距離:120〜190mm

画角:45〜70度(対角線)


シャッターを開いたところ。

ピンホールを保護するカバーを付けました。カメラのボディ・キャップを流用しました。

底部には、三脚のネジ穴とゴムの脚を付けました。


設計図

超広角撮影時の周辺光量低下対策



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